まっすろな未来

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2020年シーズン開幕?

お題「#応援しているチーム

はっきり言って酷すぎる。20年ぶりの開幕3連敗らしいが別に何とも思わない。ただ贔屓を除く11球団が無事にシーズンを始められたことの喜びと、矢野の贔屓采配への苛立ちを混ぜ合わさった結果、どこに怒りをブチ撒ければいいのかわからない。

 

この3連戦に関してだが、正直開幕戦以外は勝てる気が全くしなかった。とは言っても開幕戦も菅野の出来が良すぎたからどうせ打てずに負けるんやろうなとは思ってた。そうは問屋が下ろさないのが日本一のお笑い球団、なんとチーム初安打がピッチャーの西のソロホームランという顛末であった。状態の良くない岩崎を投入して負けたのだが。

あの日は別の試合で大瀬良がホームランを打った上に、自身で9回を投げ切って勝利投手になるという離れ業があったからこそ、完投できない西にも責任はあるとかどうとか言われてたような気もする。が、6回1失点、2打数2安打2打点1ホーマーを責める筋合いは全くない。むしろ、1試合の全打点をピッチャーが挙げるという事実の方が情けないのではないか。

 

昨日、一昨日はもっと酷かった。着実にヒットを重ねられたのはマルテと糸井だけで後はからっきし。3試合終えてチーム最多打点が未だに西という事実。チーム打率は.189、これは勿論12球団ワーストである。正直1年で打撃が向上するとは期待してなかったが、今のところ去年より悪化してるのは間違いないと思う(3試合のみで語るのもナンセンスではあるが)。期待のボーアは12打席で未だヒット1本すら出ていないのは気になるが、積極的に振りに行こうという姿勢が感じ取れないなど、あまりにも攻撃が淡白だ。

特に野手全体で見たときの打撃力が酷すぎる。現状だと4番に西を据えた方がよいのではと思うレベルで野手が打てない。かろうじで糸井とマルテだけは打率3割を超えているが、この2人以外が全然打てないせいで打線が繋がらず勢いが全くない。打線と言うよりもむしろ「点」である。ソロホームランでしか得点が期待できない。

 

何よりも一番の問題は、監督としての采配の力量差をまざまざと見せつけられたことだと思う。相手の原監督は憎いがここぞというときには惜しみもなく戦力を投入する。初戦の逆転劇では徹底した代打代走攻勢を展開してきたが、あれは完全に相手が1枚上手だと感じた。また、満塁でボーアに打席が回ってきたときにサウスポーの高木を送り出してピシャリと抑えるなど、流れを掴むのも上手かった。この辺りは長年の経験が物を言うと感じた。一方の矢野監督はどうだろうか。開幕前にOP戦や練習試合で結果を残した選手を起用するとは言っていたが、練習試合で北條が奮起したにも関わらず、ショートには贔屓の木浪を開幕スタメンに抜擢。打てず走れず守れず、四球を選ぶことしか才がない糸原を2年連続でキャプテンに据え、連続試合出場記録とかいうしょうもない記録のためだけに重用する。挙句の果てには、調子の悪い岩崎を1点差の接戦の場面で投入したり、2点ビハインドの緊迫した場面でルーキーの小川を投入したと思えばバント処理すらおぼつかない程上がっていたにも関わらず打ち込まれるまで投げ続けさせたなど、この3連戦だけでも采配での失態は枚挙に暇がない。最悪なのが去年チーム打点トップ2だった大山と梅野が干されかけていること。この2人を干す余裕がある程強力な打線とは到底思えないのですが。

ともあれ、矢野監督の贔屓采配は拍車をかけるように悪化の一途を辿っているように思えた。去年から阪神の采配はおっさんのファンがベンチで指揮を取ってるとよく言われてきたが、これは言い得て妙だ。正直自分はそこらのファンに監督をやらせた方が贔屓采配が解消される分マシなのではないかと感じている。

 

今後の懸念点は、ボーアをいつ見切るかということと、贔屓采配の影響でチーム内に不協和音が漂う可能性があることだ。個人的には大山梅野北條といったこれまでの実績を重視した上で、守備の巧さを考慮しセカンドかショートに植田を起用して木浪糸原を外す采配が望ましいと考えているが、最終的に阪神の指揮を振るうのは矢野監督なのだから外野からどうこう言っても仕様がない。いずれにせよその日の気分でのらりくらりと采配するのではなく、軸を持った采配を魅せてくれ。